元物理学・宇宙物理学専攻(物理学第二分野)所属・名誉教授 谷森 達

 
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谷森先生

 思い返せば2000年春、何のゆかりもない京都大学の物理第2教室に呼んでいただき、それから22年が立ってしまいました。歴史、特に古代史が大好きだったので京都、奈良方面に住むのは若いことからの夢で、それが実現した喜びで東京から飛んできました。25年ぶりに自転車を購入、京都市街から始まり、周囲の山々を散策、さらに奈良の明日香付近まで自転車で行き、大好きな古墳巡りを楽しみました。そのうち自転車にはまり、琵琶一周や京都、滋賀の峠越えにチャンレンジ、新しい趣味になり今も続いています。2000年代はバブル後遺症のおかげで京大付近に自宅が持て、比叡山、北山、東山、中心街など散策の名所に事欠かず、趣味のジョギングも京都市内は見るところも多く走る距離も伸び、依然の倍の10kmが普通になりました。このように自然に親しみ体を動かす生活のおかげで、今まで大病もせず過ごしてきました。一方、研究では京大にきて、素粒子実験から宇宙物理に専門が変わり、気球による宇宙核ガンマ線観測という全く未経験なことを40代半ばから開始しました。かなり苦労しましたが、暖かな教室メンバーや意欲に満ちた多くの学生さんに助けられ、当初考えた以上の発展があったと思っています。京大の総合大学という特色のおかげで、以前は思いもしなかった医学、薬学の方々とガンマ線画像化技術の核医学画像への応用など、研究の幅を大きく広げることができ、退職後も中性子がん治療の画像化を目指し、複合原子力科学研究所のほうにお世話になります。4年前から開始した福島廃炉への応用でもこの研究所で働くことができ、良かったと感謝しています。これからは一研究者として本当の自分の技量を試されるんだと覚悟し、期待、不安入り混った気持ちですが、それにチャレンジできるのも健康であることが第一条件です、気負わずに今まで以上に自然体で家族共々、ゆったと、しかしアクティブに生きていきたいと思うこの頃です。